マジェスティS ヤマハ純正品 ウインドシールドフレームマウント(スクリーン)取り付け

2023年10月29日

マジェスティS後期(SG52J)専用のヤマハ純正ウインドシールド、いわゆるスクリーンを取り付けました。マジェスティS前期(SG28J)とは透明のシールド部分は共通ですがマウントの互換性がありませんのでご注意下さい。品番は「Q5KYSK080R06」になります。また、ヤマハ純正のナックルバイザーとの併用はできません。

ウインドシールドの効果

小型スクーター用の垂直に立った前面を全て覆うようなシールドと比べると効果は弱いですが、高い整流効果で高速走行をする場合の疲労低減に高い効果を感じています。ボディの形状的に横からの風が結構入ってきてしまうものの、お腹や首にかけて風の当たりが大きく減少するので真冬の寒さ対策としても有効です。風が当たってしまうのは、両肩の上部分とヘルメットから上といったところでしょうか。シールドで受けた風は本体の面積分だけでなく、風が曲がることでシールド周囲から10~15cm程度まで体に直接風が当たらなくなります。なので、見た目以上に効果が高いのです。スタイル優先でシールドを付けてない方も多いですが、私は高速道路利用のツーリングが多いこともあり取り付けました。

純正パネルの取り外し

最初に外す前面2箇所のトルクスはT25です。こちらはいつも使っているフロントパネルを取り外すためのパネル外し。アストロプロダクツで税込み500円程度の安価なもので品番は「2008000000097」です。

メーター上のすき間に差し込んで浮かせます。

パネル外しを差し込む位置の目安はこちら。最初に中央、次に横側に入れると外しやすいです。4箇所の爪が浮いた状態で人差し指から小指までを真ん中部分に入れ、片方の手はトルクスで留まっていた開口部を持ち、手前に引くと外れます。

引く角度は地面と平行です。思い切り一気に引き抜く感じでやらないと外れません。数十回は外していますが、今のところ爪折れはありません。引く際は勢いでセンタースタンドが外れないよう、膝でカウル前方のウインカー付近を押さえておいた方が良いです。

金属グリップの移植

パネル交換前に一部パーツをノーマルパネルから移植する必要があります。まずは背面上部にある二箇所の金属クリップ。

ダクト類の移植

もう一箇所はダクトのパーツ群。プラスネジ一箇所で外れます。この箇所はヤマハの説明書に不備があり、SG28J用の説明書が使いまわされていて記載が無いので、忘れずに移植する必要がある箇所です。

ダクト部分のパーツは6点で構成されています。

ステーの交換

中心2箇所のボルトを外しステーを専用品に交換します。

パネルの取り付け

パネルは最初に左右端の爪をあわせて斜め上に押し上げる感じで合わせます。左右が入ったら上部4箇所の爪をはめます。

ウェルナットについて

スクリーンをブラケットに固定するのにウェルナットが使われています。締め付けることでゴムを圧縮してシールドを固定する仕組みです。プラ製のネジはすぐなめるので、M5x20mmのステントラスネジ+テフロンワッシャに交換しました。締め付けトルクは0.5Nmと非常に小さいので注意して下さい。私はドライバーで締め付けていき、手に伝わるトルクが変わったタイミングで止めています。それで外れたことは一度もありません。

ウインドシールドの考察

このシールドは視界に入らない位置にセットされるので運転に支障がありません。この視界に入らない高さというのがミソなのです。スクリーンに細かい傷が入ってくるとスクリーン越しの視界にとてもストレスを感じます。スクリーン上部と下部で角度が変わっており、デザインと整流効果をうまく両立した良い製品だと思うので、マジェスティS乗りには是非おすすめしたいです。

補修パーツ

経年劣化や破損でパーツ単位で入手したい場合、以下のパーツは単品で注文が可能です。それ意外は基本単品販売は無いのですが、海外のS-MAX用の品番であればウインドシールドのパーツもパーツリストに記載されているようですので、部品によっては海外通販などで入手できるかもしれません。
ダンパー, プレート: 90520-10822
クリップ: 90468-04800
ボルト, フランジ: 95817-08014
ボルト, ウィズワッシャ: 90119-068B0
ナット: 90179-05003
スクリュ, ラウンドヘッド: 90150-05024
エンブレム: 2PE-F8291-00

2020年10月9日追記

後日シールドの色をスモークに変更しました。
マジェスティS CROSS DOCK ユーロ タイプ ウィンドスクリーン(ウィンドシールド)キット スモーク 取り付け