マジェスティS STM ハイパフォーマンスホイールベアリングセット & ドッグハウスアクスルカラーセット取り付け リア編

2023年4月25日

リアサブフレームに付いているベアリング外側のシールが結構前から破損していました。シールの交換ついでにホイールベアリングを低フリクションを売りにしているSTM製に変更してみることにします。ベアリングセットはフロント用も同梱されていますが今回はリア編です。

STMベアリングのパッケージと同梱物

フロント用ベアリング2つとリアサブフレーム用のベアリング1つ、STMのステッカー、説明書が入っています。今回はベアリング3点セットですが、フロントのみの2点セットもラインナップとしてあるようです。ちなみに、本日現在の純正ベアリング3点の定価合計は4,554円(税込)でした。純正を選ぶよりは安く交換できます。今回はパーティアップにて購入。

付属の説明書。

ベアリング自体はNTN製でした。STMはこの黒いシールに特徴があり、ボールとの接触が無いため低フリクション構造になっているとのことです。シール形の非接触式ベアリングに使われるシール材の色は、一般的に黒となっていることからも非接触であることがわかります。

交換に必要なその他純正部品

内側のシールが「93109-28043」、外側のシールが「93106-28811」、ベアリングを留めるサークリップが「99009-47500」です。

シールとベアリングの取り外し

裏側のシールはマイナスドライバーで簡単に取れますが、表側のシールは深い位置にあるのでスプリングフックを使用しました。忘れずにサークリップを外し、ベアリング本体は裏側からサイズの合うソケット入れ、上からプラハンで叩けば抜けます。

外した表側のシールとベアリング。シールのリップ部が切れているのを放置していました。雨天走行しないようにしたり、洗車で水がかからないように気をつけていたのですが、サークリップとベアリングが湿気で錆びて軽く固着していました。ベアリングシールの色が赤となっていることから接触式のシール型ベアリングであることがわかります。接触式は抵抗が大きいものの、非接触式に比べ防塵性と防水性が優れています。 

ベアリングとシールの圧入

お手製のもの+ソケットで行いました。
※実際に作業を行ったのはかなり前で油圧プレス購入前です

これらは全てホームセンターで容易に入手できる安価なものです。

ベアリングとサークリップを取り付け。

オイルシール表側を取り付け。

オイルシール裏側を取り付け。

リアアクスルカラーの交換

今回はDOGHOUSEのリアアクスルカラーも交換します。実は前述のシールが切れてしまったのは、このアクスルカラーを取り付けしばらく走行した後でした。純正のカラーを使用していたシールにそのままDOGHOUSEのカラーを使ったのが原因かもしれないので、今回は新品シールとの組み合わせで再度試してみます。

DOGHOUSE アクスルカラーパッケージ

国内代理店であるアトラスのリア用アクスルカラーの品番は「TA-DOG-AS007SI」です。今回使用するのは左側になります。

リアアクスルカラーセットは2つの部品で構成されています。純正と外観を比較してみました。左側がサブフレームの内側、右側がサブフレームの外側に取り付けるカラーです。サブフレーム側は段差が付いた形状になっています。これらのカラーは取り付けてしまうと外側からは全く見えないのが残念です。

交換後の変化

ベアリング単体を指で回した時の抵抗も明らかにSTMの方が少なく感じます。まずは後ろのベアリングのみの交換ですが、走行時の変化は体感で確認できないものの車体の押し引きの軽減は体感できました。効果は出ているようです。やっと破損したシール交換もできたので、雨天走行やホイール周りの洗車も気になりません。