マジェスティS プロテック LEDフォグライト FLH-533取り付け

純正ヘッドライトの暗さを補うために使用しているプロテックのLEDフォグライト「FLT-322」は非常に明るく、特に郊外や峠を走行する場合には非常に役立っています。FLT-322は配光パターンが真円のため、場合によっては周囲が眩しく感じる時がありそうです。そこで、遮光板が入っている別モデルのLEDフォグライト「FLH-533」を入手して試してみることにしました。

パッケージ

FLH-533の中でもボルト方向が【左】のモデル「66533-L」です。本来はLEDフォグライトの親機に追加する子機として販売されているものです。LEDフォグライト本体のみ必要だったので安価な子機モデルを使用していますが、親機でも子機でもフォグライト本体は同じものですので、アイドリング時に減光させるREVセンサーを使わない、もしくは別で購入する場合は子機で問題無ありません。

ボルト方向はレンズ正面から見た方向になります。対向車への配慮や歩道側の視認性を考えるとやはり【左】モデルが適しています。

同梱物

LEDフォグライト本体の他には親機に接続する配線とプラス/マイナスの分岐配線。汎用品なので別途配線は用意する必要があります。今回はFLT-322で使った車体側の配線をそのまま使用しています。

FLH-533の特徴

FLH-533ははFLT-322より全長が長く、中間のメッキパーツ部分に遮光板が入っていると想定されます。先端のガラスレンズの形状は先細りになっていて違う物が使われています。他にFLH-535がありますが、ドライビングライトという位置付けで、中央部の光量が大きくなるよう設計されています。

うまく撮影できませんでしたが、レンズを覗くと銀色の遮光板が見えます。中のLEDチップはFLT-322と同じものです。

親機でも子機でも端子は変わりません。本体はそのまま流用可能です。使うのは赤(+)と青(−)の配線のみ。

本体をブラックメタリックに塗装

メッキパーツが車体に合わないのでロゴのシールを剥がし、イサムのエアーウレタン「ブラックM」で塗装しました。その後スプレーガンを使って関西ペイントのクリア「HX-Q」で仕上げています。

車体に取り付け

取り付けはフロントフォーク横から手を入れてギボシを入れ替えるだけ済みました。FLT-322と比べるとかなり大きく見えます。

遮光板が写りました。銀色の板とプラスネジが見えます。

ブラックメタリックで塗装するとより一体感が出ました。

重量比較

FLT-322は約407g。

FLH-533は約534g。FLT-322より127g程重いです。

FLH-533とFLT-322の比較

条件

フェンダー左の上側ボルトにFLH-533、フェンダー右の上側ボルトにFLT-322を取り付けています。純正ヘッドライトは消灯させており、ポジションのみ点灯している状態です。それぞれの項目毎にF値、ISO、シャッタースピードを合わせています。

照射比較(近距離)

マジェスティS純正ロービームのカットラインは少し低めなので、FLH-533は純正LEDヘッドライト装備の車と横並びさせてカットラインを合わせました。FLT-322も検証時は大体同じ位の角度に合わせています。

FLH-533
FLT-322

照射比較(遠距離①)

FLT-322の照射範囲が最も広くなるようにした場合

FLH-533は前項のテスト同じ角度で、FLT-322は配光が最も広くなるように角度を付けています。FLH-533と比べFLT-322の方が角度は若干上向きです。

FLH-533
FLT-322
向かって左:FLT-322 右:FLT-533

照射比較(遠距離②)

FLT-322の照射範囲を狭くした場合

FLT-322のカットラインをFLH-533のカットラインに合わせました。周囲に眩しく感じさせない高さです。

FLH-533
FLT-322

FLH-533とFLT-322を比較した感想

FLH-533は左上がりのカットラインが出ており対向車への配慮は問題ありません。ただ、FLT-322と比べると配光が中心部に寄っており、外周部分にかけては暗く感じます。意図した設計なのかカットラインを出すための弊害なのかわかりませんが、車体の真横に光が漏れているような配光パターンになっているようで、光が分散してしまっていることも暗い理由の一つと考えられます。取付位置をもっと上に変更したら変わる気もしますが、現状はフェンダーボルト以外の選択肢は無い状況です。

広範囲を明るく照らす目的で装備したいフォグライトなので、FLH-533だとちょっと役不足な感じです。今回のテストでFLT-322の明るさと均一な配光を再認識しました。ただ、FLT-322を最も広範囲に配光する角度にした場合、前方から直視するとFLT-533と比べけっこう眩しく感じます。その対策としてFLT-322の配光外周をFLH-533のカットラインまで下げた場合、角度がかなり下向きになり照射範囲が狭くなります。その点、FLH-533は角度を上向きにセットできますので、照射範囲を広くできるメリットがあります。