マジェスティS KN企画 パワーグリップクラッチライト 取り付け
KN企画のパワーグリップクラッチを使っていたのですが、ラインナップとして「ライト」という軽量なものも存在します。標準のものと性能や特性の違いが気になったのでライトに交換してみました。
品番はKN-CLSM-PGLTです。標準タイプはKN-CLSM-PGになります。
クラッチを交換するにあたりアウターも新品にします。同じくKN企画のパワーグリップクラッチアウターです。
外見の違い。標準タイプ(左)とライト(右)。どちらも新品です。外見上の違いは”LT”の刻印有無だけのように見えます。
反対側。標準タイプ(左)とライト(右)。こちらも外見上違いはありません。
シューの摩擦部材の部分。標準タイプ(左)とライト(右)。同じものが使われていると思います。
違いはシューの内側で確認できます。こちらは標準タイプ。
こちらはライト。標準タイプよりもシューの一部分が削られた形状になっています。ウイナースプリングは同じものだと思われます。
重量の違い。標準タイプは1049g。
ライトは998g。その差51g。シューに異なるパーツが使われて軽量化されていることがわかりました。1つのシューにつき17gずつ軽量ということになります。
取り付けから、シューの当たり出しも含め400km程度走行してテストを行いました。クラッチミート(車体が動き出す回転数)は約5,000rpmです。こちらがパワーグリップクラッチとパワーグリップクラッチライトの0-100km/h比較データになりますが、”速さ”としての結果はほとんど誤差レベルです。
こちらは上記データのaRacer ACC.TESTのグラフ。左がパワーグリップクラッチ、右がパワーグリップクラッチライトです。シューが軽量なことが影響しているのか、半クラッチの回転数がわずかに高く、クラッチが完全に繋がった後の回転数維持の特性が異なるように見えます。51gの差が最高速へどれくらい影響するかは気になるところですが、短い距離での加速タイムに差はない結果となりました。
パワーグリップクラッチ関連だと、今後はウイナースプリングをより硬いものに変更し、半クラ回転数を高めて性能検証を行う予定です。