マジェスティS KN企画 パワーグリップクラッチ&パワーグリップクラッチアウター 取り付け
クラッチとクラッチアウターをKN企画のパワーグリップに交換しました。決め手となったのはクラッチアウターの特殊加工です。クラッチは相性を考慮して同じパワーグリップですが、軽量タイプではなく重量タイプを選択しています。結果的に発進加速は大きく向上しました。クラッチ/アウター共に純正よりも重量があるため、他社の軽量クラッチよりもレスポンスが落ちますが、高速道路のトップエンド付近でのフィーリングは良好です。ただ、クラッチミート(乗車状態で車体が動き出す回転数)のタイミングは4,000rpm以上(約3,000km走行後、クラッチミートは約5,400rpmです)になるので、渋滞時等の極低速域は乗りにくくなります。クラッチ関連では非常に安価な部類でコストパフォーマンスはとても良い製品です。
パワーグリップクラッチのパッケージ。型番はKN-CLSM-PG。ちなみに軽量タイプの型番はKN-CLSM-PGLTです。
KN-KIKAKU HI GRIP CLUTCHの刻印。
クラッチシュー拡大。
クラッチシューの厚み。
反対側。
Eリングは三箇所ともにフラットなタイプ。
スプリングは赤です。
パワーグリップクラッチアウターパッケージ。型番はKN-COSM-PG。
無骨なデザインのクラッチアウターです。外側には補強のリングが入っています。
内側はブラスト加工がされています。ブラスト面の耐久性は長くないかもしれませんが、シューの当たり出しには効果的だと思います。
ブラスト加工の下にはバツ字の切り込みが入っています。製品名の通りかなり摩擦に拘っています。
パワーグリップクラッチの重量は1051g。
純正クラッチの重量は1043g。
パワーグリップクラッチアウターの重量は948g。
純正クラッチアウターの重量は904g。
参考までに他社製クラッチ(一番下)も含めたシューの面積の比較。他社製クラッチは画像縦側の面積が少なく、摩擦材の影響もあるかと思いますが、発進時の食い付きはパワーグリップよりも弱い印象です。クラッチの選択時にはアウターに当たる面積も考慮した方が良さそうです。
最後に、とりあえずクラッチだけを変えたけど速くならないとお悩みの方へ。発進加速で最も重要なのはベルトの落とし込みです。車輌にマッチする最良のクラッチを選択できたとしても落とし込みが甘ければ全然速くなりません。クラッチを変える前に、まずはボスワッシャーによる調整が安価&手軽でおすすめです。
マジェスティS KN企画 プーリーボスワッシャ1.0mm取り付け
600km使用後のレビュー。
マジェスティS KN企画 パワーグリップクラッチ&クラッチアウター 600km使用状況
純正ウイナースプリングに変えて検証。
マジェスティS KN企画 パワーグリップクラッチ 純正ウイナースプリングに交換