Express5800(鼻毛鯖)改造 – ケース内ファンガード撤去で冷却効率アップ
夏に向けてメインマシン Express5800/S70 タイプRB(鼻毛鯖)の冷却効率を少しでも上げようと、ケース内のファンガードを撤去してみました。冷却効率の向上だけでなく、風切り音低減による静音化も期待できると思います。
切断に使用した工具。KNIPEXのニッパーとラジオペンチです。ファンガードを切断する際はニッパーである程度残すように切って、ペンチで摘み折る方が綺麗にカットできると思います。
撤去したファンガード。上2つがリアケースファン用、下2つがフロントケースファン用です。
CPUクーラーのファンガードはピンを抜くだけで外せます。こちらは同じ92mm規格のリアケースファンに流用します。
フロントパネルを外すには、サイドパネルを外した後に手前三箇所のツメをずらします。
奥のツメはこのような形になっているので、開いて外すというよりは手前に引く感じです。
フロントケースファン前側ファンガードの網部分を金属用ニッパーでカットしました。ファンが傷つくので事前にビスを外します。本来であればヤスリでバリを削りたいのですが、手間がかかるので今回はやりませんでした。
後ろ側ファンガードは、ビスを外した後、手前に見えるコネクタを外せばこの間から引き抜けます。
ケース外に取り出してからカットしました。
CPUクーラーファンガードのピンは二重構造になっているので、外側を引っ張るとピンのロックが外れます。リアケースファン前側はフロントケースファンと同様にケース外に取り外してからカットします。
リアケースファン裏側。リアケースファンの排気能力はサイドフロー型CPUクーラーの冷却に大きな影響を与えると考えられます。
カットしました。こちらはケース移動の際などに手が触れる危険があるので、CPUクーラーから外したファンガードを流用します。
CPUファンガードを取り付け。ビスはそのまま利用できます。以前ものより形状的に排気抵抗が少ないです。
未加工の鼻毛鯖(ESXi用)とリアファンの風量を比較してみました。ケース内の構成はほぼ同じです。上が未加工、下が加工済です。風量がかなり向上しているのが見て取れます。
ファン中心部分での風量比較。
ファン外周部分での風量比較。
CPU温度に変化があるかCore Tempで測定してみました(加工前が上、加工後が下)。CPUはCore i5-670、室温は約26℃です。数℃の変化を見ることができました。ただし、先日シルバーグリス(AS-05)を塗布してから100時間位経過している為、グリスが馴染んだ影響も多少考えられます。加工後は明らかに風量は上がっているので、CPUだけでなく、ケース内のハードディスクやボード類にも冷却効果が見込めると思います。
Core Temp 1.0 RC3 – アイドル時
Core Temp 1.0 RC3 – 高負荷時(Prime95 実行時最高温度)