Express5800(鼻毛鯖)VMware vSphere Hypervisor(ESXi) 5.0 Update 2 パッチ適用
サーバー用途で使用しているESXi(Express5800 S70/RB)を5.0 update1からupdate2(Build 914586)へパッチ適用しました。update1で発生していたゲストOS自動起動の不具合も改修されているとのことです。また、リリースノートには特にFixの記載がなかったのですが、UPSと接続しているUSBポートがゲストOS上で認識しなくなり、ESXiを再起動しないと復旧しない事象が出たこともありアップグレードしてみました。
実施した手順を以下に記載します。
1. VMware社のダウンロードパッチのページにアクセスしてパッチを検索します。Javaプラグインのインストールを求められますが、今回は特に不要なので無視しします。”ESXi”、”5.0″を選択して”Search”をクリック。
http://www.vmware.com/patchmgr/download.portal
2. パッチを選択してダウンロードします。ファイル名は『update-from-esxi5.0-5.0_update02 』です。
3. ダウンロードしたzipファイルを解凍せずにESXiにアップロードします。今回はvSphere Clientを使用しました。インベントリから構成のタブ → データストアを選択 → 右クリック → データストアの参照を選択します。
4. データストアのフォルダを選択してファイルをアップロードします。今回は『temp』というフォルダにアップロードしました。
5. 各ゲストOSをシャットダウンしてメンテナンスモードに切り替えます。
6. Teraterm等のSSHクライアントを使用してESXiにアクセスします。
※SSHでの接続をESXiで有効にする方法とTeratermを使用しての接続方法はこちらの記事内にあります。
7. アップロードしたファイルを指定してアップデートします。updateオプションとinstallオプションがありますが、installオプションではパッケージの新しい/古いに関係なく上書きされます。VMware社ではupdateオプションの利用を推奨しているようです。下記Knowledge Baseに詳細が記載されています。
Installing patches on an ESXi 5.x host from the command line (2008939)
~ # esxcli software vib update -d /vmfs/volumes/datastore99/temp/update-from-esxi5.0-5.0_update02.zip
8. 下記メッセージが表示されればパッチ適用成功です。
Installation Result Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective. Reboot Required: true
9. ESXiホストを再起動します。
~ # reboot
10. 念のため、再起動後に再度SSHでアクセスして適用されているバージョンを確認しておきます。
~ # vmware -v -l VMware ESXi 5.0.0 build-914586 VMware ESXi 5.0.0 Update 2
11. vShpere ClientからESXiホストにアクセスし、メンテナンスモードを終了して各ゲストOSを再度立ち上げて作業完了です。