マジェスティS クランクケース熱ダレ対策
2022年は6月末で梅雨が開け、日中は30℃超えになってきました。色々なパーツのテストを引き続き行っているのですが、冬季に比べ0-100km/hのタイムがガタ落ちな状況です。気温や湿度によるエンジンパワーの変化は置いておいて、同じ駆動セットなのにもかかわらず、酷いと半クラッチ時の回転数が1,000rpm近く落ち込んでいてパワーバンドをすっかり外しています。クランクケースは純正フィルターと社外ケースカバーが付いており純正ベースになっているのですが、ベルトの熱ダレに対応できていないと予想しています。そこで、冷却のために簡単な対策をしてみることにしました。
樹脂のクランクケースカバーを取外して放熱性の向上を期待します。クランクケース自体には二箇所の穴が空いてますので、カバーが無い分熱気を排出させやすいはずです。クランクケースはエアーウレタンのブラックメタリックで塗装しました。
エアフィルターは抵抗があるので撤去しました。シートカウル左の内側から吸気しているので、大きな異物は入らない想定です。
ブリーザーホースを留めておく場所が無いので、JSM Star Boltの汎用ブリーザーホースホルダーを使用しました。付属のゴムを一旦外してホースホルダーでゴムを挟むようにしています。国内代理店アトラスの品番は「TA-JSM-BT252TI」です。クランクケースのボルト類14本も全てStar Boltに変更しています。品番は「TA-JSM-BT033TI」です。クランクケースカバーを留めていた穴二箇所も余っていたM6のStar Boltで埋めています。
※摩耗防止のため、現在はボルトとホルダーの間にワッシャーを入れています。
クランクケースの穴は下側に向いているので、雨の日でも直接水は入りにくいと考えています。
対策実施後に走行テストしました。半クラッチの回転数は若干改善しているように見えるものの、まだ熱ダレが解消できていません。ケース内の熱によってジュラルミンボスにも悪影響が出ているので、他の対策も含め検討中です。