マジェスティS aRacer FAQ ※不定期に内容を更新

2024年1月4日

aRacerについて疑問に思い調べたこと、聞かれたことをFAQとして記載しています。

Q1. スマートフォン用アプリのaRacerSmartで保存したマップをパソコン用アプリのSpeedTuning Super 2で読み込めますか?
A1. aRacerSmartとSpeedTuningu Super 2のマップ互換性がありませんので読み込めません。そもそも、aRacerSmartの”MAPs”で保存したマップはaRacerSmart上で手動で設定変更できるパラメータのみです。オートチューンで作ったマップはMAPsで保存したマップの中に入っていませんし、限定的な使用用途になると思います。全てのデータを保存するにはSpeed Tuning Super 2を使い、AMSファイル(拡張子am2)での管理が必要です。

Q2. SpeedTuning Super 2で設定を行っていたところ誤って数値を変更してしまいました。元に戻すにはどうしたら良いですか?
A2. SpeedTuning Super 2にはUndo(元に戻す)の機能がありません。設定変更は慎重に行うのと、変更前に必ずAMSファイル(拡張子am2)をバックアップするようにして下さい。バックアップする前に変更してしまった場合は、メニュー上部の “Tools(T)” > “Read All Data”でECUのデータをSpeedTuning Super 2側に読み出すことで、ECUに書き込まれている状態に復旧は可能です。

Q3. SpeedTuning Super 2にログインする時に”Basic”と”Advanced”がありますが何が違うのですか?
A3. 設定できるパラメータに大幅な違いがあります。”Basic”は約10種類、”Advanced”は約80種類のパラメータの設定が可能です。”Basic”はターゲット空燃比や点火時期などの基本的なパラメータすら確認や調整ができないので、通常は”Advanced”で設定を行います。

Q4. SpeedTuning Super 2は日本語対応していますか?
A4. ログイン画面で日本語を選択することで一部メニューを日本語化することが可能です。

Q5. 最小限の構成でaRacer Super 2を購入したいです。単品で揃える場合は何を選択すれば良いですか?
A5. RC Super 2 ECU本体(bLink2付属)、AF1空燃比モジュール、1to2接続ハーネス(1to2拡張ケーブル)です。今後aRacerのメーター類を追加で取り付ける可能性がある場合は、1to2接続ハーネスでは接続ポートが足りなくなるので2to5にする必要があります。ECUとの接続はBluetoothになるので、Bluetoothに対応したスマートフォンやノートPCが別途必要です。

Q6. ボアアップしたのですが、インジェクターを変更した方が良いか判断する方法はありますか?
A6. iViewで見れる過去の走行データにインジェクター使用率(Cyl1_Injector_Period_Rate)が記録されています。aRacerの指標として、全開時のインジェクター使用率は85%未満というのがありますので、判断材料に使えるかと思います。ただし、インジェクターの噴射量は製品の種類や状態によってバラツキがあるようなので、厳密な噴射量を確認するにはSpeedTuning Super 2のメニューから、Tools(T) -> Injector Flow Test を使ってインジェクターの噴射量を実測した後、D1Inj_Flow_Volにインジェクター容量を設定し、実走行の後にiViewで確認を行った方が良いと思われます。

Q7. Super 2 GoldとSuper 2 無印(ブラックカラー)は何が違いますか?
A7. 公開している仕様を確認すると、Goldの方はターボ、NOS、デュアルインジェクターをサポートしている違いです。外観上の違いは、Goldの取り付け穴の方が大きくとられているので自由度は高いと思われます。

Q8. aRacerSmartで保存した走行ログをSpeedTuning Super 2で読み込めますか?
A8. 互換性があるので読み込めます。ログの保存方法は「セッティング編④」に記載しています。

Q9. ノートPCとスマートフォンで設定をする違いは何ですか?
A9. こちらの記事をご確認下さい。

Q10. iViewのウインドウを複数立ち上げてログを比較したいです。方法はありますか?
A10. SpeedTuning Super 2から複数のiViewを立ち上げようとすると”iView was opend already”とエラーが出て立ち上げることができませんが、iViewのアプリから直接立ち上げることで複数のiViewを同時に立ち上げることが可能です。Windows10のデフォルトインストール先は以下です。ショートカットを作成しておくと良いと思います。
C:\Program Files (x86)\aRacer SpeedTek\SpeedTuning_S2\iView_Super.exe

Q11. aRacer Mini X用スマホアプリのaRacer X TuneはRC Super 2やMini 5で使えますか?
A11. 使えません。

Q12. ボアアップしていませんが、aRacerを導入すれば速くなりますか?
A.12. 私は純正排気量の時でも効果を体感できました。aRacer SpeedTekの公式サイトにノーマルの状態でaRacerを導入した際のパワーチェックデータが車種別に公開されています。
https://www.aracer-speedtek.com/product.php?lang=tw&tb=1&cid=156

Q13. 走行ログをダウンロードした際にログの欠損(グラフ上のデータが一部欠けている)が発生します。対策は?
A13. iModeを使用している場合はカプラーを外した状態でイグニッションをONにし、ログを再ダウンロードしてみて下さい。失敗した場合は再度ダウンロードするとデータの欠損が解消されている場合もあります。

Q14. Quick Burn用のベースマップが「Server data error, Please try again later」と表示されダウンロードできません。
A14. SpeedTuning Super 2のバージョンが古い場合に発生することがあります。aRacerの公式サイトから新しいアプリをダウンロードしてインストールしてみてください。なお、アプリを上書きインストールした場合は再度ライセンス認証(Serial Number & License Number)が必要になりますのでご注意ください。

Q15.オートチューンでセッティングを完了させた後、クローズドループの設定も入れました。空燃比は自動で補正されるのでずっとこのままで良いでしょうか?
A15. 季節が変わると気温や湿度などの自然環境だけでなく、車体側の水温や油温も変化します。Fuel_CL値を確認して補正して走れているように見えても、季節が変わるごとにオートチューンを再度行うと明らかにフィーリングが向上しますので、季節が変わって違和感を感じたら再度オートチューンをかけることをオススメします。

Q16. マフラーを変えました。オートチューンを再度行う必要がありますか?
A16. 経験上マップがかなり変わりますので、基本は再セッティングを推奨します。また、同じマフラーを使っていてもバッフル経を大きく変えた場合もマップが大きく変わります。

Q17. 駆動系のセットを変えました。オートチューンを再度行う必要がありますか?
A17. 再セッティングを行う必要がある場合と無い場合があると思います。変速回転数が変わった場合、クラッチミートの回転数が変わった場合は必要だと考えます。

Q18. 気温差が大きい場合、例えば真夏と真冬でどの位セッティングが変わるのか目安になる情報はありますか?
A18. ほぼ同じ条件で全開走行した160ccインジェクター使用率の情報になりますが、気温29℃で約73%、気温3℃で約80%というデータがあります。

Q19. オートチューンを繰り返しているのにクローズドループの補正(Fuel_CL)が大きいのですが?該当する回転域をしっかり何度もやっている認識です。
A19. “D3Cyl1_VM”のマップの中にある、オートチューンで調整されたセルの周囲までうまく調整が及んでいない場合がありますので、ログを取得して手動調整をおすすめします。セッティング編③の方法セッティング編④を参照頂ければと思います。

Q20. bLink経由でaRacerSmartのアプリを使っている環境で、携帯電話(スマートフォン)を機種変更したら使えなくなってしまいました。どうすれば良いですか?
A20. aRacerSmartのアプリ内でbinkモジュールを指定する必要があります。バイクのイグニッションをONにした状態でaRacerSmartを起動し、aRacerSmartの左メニューから、”Settings” → Target bLinkの下に対象のbLinkモジュールが表示されるので、タップすると接続されて使えるようになります。