マジェスティS aRacer AF2 取り付け
SHORAIバッテリーを取り付けた後、気温が低い時にO2センサーのウォームアップがリセットされる事象が出ていました。色々と回避策を考えたのですが、結局リチウムバッテリーの活性化にはある程度時間がかかってしまうので、すぐに始動できないことがちょっとストレスです。そこで、最低作動電圧が10.5Vから8.5Vに向上しているaRacerの新しい空燃比モジュール AF2で改善できるのではと考え導入してみました。
パッケージ
同梱物
ワランティカードが同梱されています。国内代理店で購入するとその店の販売証明書も同封されます。
AF2本体とハーネス、そしてO2センサー。
付属のハーネスの接続先について。下記画像の左側がO2センサー、真ん中がAF2、右側がECUに接続されます。
パッケージにも記載がLSU4.9規格のボッシュ製O2センサーが標準で付属します。品番は「17025」です。旧モデルのAF1はノーブランドのO2センサーが同梱され300kmで壊れた経験があり、信頼性が微妙だったので嬉しいアップデートです。
O2センサーLSU4.9とLSU4.2の外観比較
上側が今回のLSU4.9規格のボッシュO2センサー(AF2用)、下側がLSU4.2規格のボッシュO2センサー(AF1用)です。
先端の形状も異なります。
こちらはカプラーの比較。上側がLSU4.9、下側がLSU4.2です。
カプラーの形状は似ていますがLSU4.9規格の方がコンパクトになっています。
AF1とAF2の本体比較
AF1と比べ37%サイズダウン、53%軽量になっています。
1to2ケーブルに変更
AF1はECUに6極カプラーを接続する必要がありましたが、AF2は必要無くなりました。ECUに接続する6極カプラーはbLink2とiMode3だけになるので、1to4ケーブルから1to2ケーブルに変更してシンプルにしました。
取付け作業
AF1と比べAF2は配線の構成や長さが異なるので設置場所を変える必要があります。とりあえず足元のカウル内に収めるようにしています。
LSU4.2 vs LSU4.9 ウォームアップ比較
AF2はLSU4.9を採用することによってO2センサーのウォームアップ速度が50%向上しているとのことでしたので、O2センサーが使用可能になるまでの秒数を計測してみました。
O2センサーの種類 | 気温 | イグニッションON後に空燃比表示が18.0になるまで(ウォームアップ完了) |
AF1 + ボッシュ LSU4.2 O2センサー 品番:17014 | 約15℃ | 約29秒 |
AF2 + ボッシュ LSU4.9 O2センサー 品番:17025 | 約15℃ | 約23秒 |
使用感
AF2を取り付けて一年位経ちますが動作は全く問題ありません。気温3℃でSHORAIバッテリーとの組み合わせでも問題無く始動し、O2センサーのリセット症状も完全に解消されました。
AF2はLSU4.9 O2センサーを採用することで精度も向上しているようです。交換後の燃調マップに大きな変化は確認できませんでしたので、AF1から切り替えた場合でも基本そのままの燃調で大丈夫だと思います。