ローバーミニ 10インチ化

2022年11月21日

今までは13インチのホイールでしたが、ついに10インチ化しました。ミニのイベント等に行って色々なミニを見ると、やはり10インチの方が似合っていると感じていました。

ミニスポーツ製10インチキットです。キャリパー/ディスクは7.5インチ。僅かに大きい7.9インチもラインナップされていますが、ごく稀に履けないホイールがあるようです。最も普及しているAP製10インチキャリパーのディスクが7.5インチなので、7.5インチを選択しておけば、将来的に交換用ディスクは入手しやすいと思います。今回はメッシュホースも一緒に交換します。

ミニスポーツ製アルミビレット4POTキャリパーです。40周年記念のロゴが入っています。アルマイト色は全部で9種類あります(レッド、ブルー、ブラック、シルバー、ゴールド、ガンメタル、チタニウム、パープル、グリーン)。パッドは10インチKAD用の物が適合です。

ローターはドリルド。放熱性に優れています。

パッドはフェロードが付いてきました。一般的な標準スペックのものです。このパッドはパッドの金属プレート部分端を数ミリ削らないとキャリパーに入りません。

ドライブシャフト取付ナットはブレーキを踏んでもらいながら外すと楽です。フランジのテーパーカラーがなかなか外れませんが、ローターの裏側から均等にプラハンで叩いていくと外れます。

右ブレーキホース交換ですが、アプローチが非常に難しかったです。仕方がないのでパネルを曲げて作業しました。

こちらはフロント用ステンメッシュホースのネジ部分です。右用と左用で深さが違います。

取付完了しました。キャリパーがアルミなので、ブレーキホースの締め付けトルクはかなり弱めにする必要があります。また銅ワッシャがセンターに来るように注意して取付ける必要があります。キャリパーの締め付けトルクは5.2kgでOKです。販売元に確認しました。ドライブシャフト取付ナットの締付けトルクは、ヘインズのマニュアルを見ると2種類あり迷いますが、26.2kgが正解のようです。キャッスルナットとテーパーカラーは三和トレーディングの12本スリット 強化 防錆対策品に、ロックピンはステンレス製に交換しています。

ドライブシャフト取付ナットの為だけに購入した東日トルクレンチです。

型番はQL280-N。280Nm(28kg)までいけます。

リアもメッシュホース化しました。

10インチ化で装着するアルミはMidland Wheels JBW Minilight 6J-10 オフセット-7です。JWL、VIA適合品。ロゴも入っているので車検も通ります。ちなみに有名なMINILITEではありません、レプリカといったところでしょうか。ただしMINILITEにはここまでの深リムはラインナップにありません。

タイヤはヨコハマ A032Rを選択。サイズは165/70R10 72H。参考に選択肢となる一般的な10インチのタイヤを記載します。
・ダンロップ SP SPORT R7 165/70R10 72H
 -Sタイヤ。昔使われていたレース用タイヤのパターンを模したタイヤ。
・ダンロップ FORMULA-R D93J 165/70R10 72H
 - Sタイヤ。レインタイヤ。
・ダンロップ LE MANS J-CINQ 165/70R10 72H
 - コンフォートタイヤ。耐久性がありロードノイズが少ない。
・ダンロップ SP10 145SR10
 - スタンダードタイヤ。3.5Jや4.5Jの細いホイール用。
・ヨコハマ G.T.SPECIAL 145SR10
 - スタンダードタイヤ。3.5Jや4.5Jの細いホイール用。SP10よりクラシカル。
・ヨコハマ ADVAN HF Type D 165/70R10 72H
 - ハイグリップラジアルタイヤ。80年代に流行したパターン。
・ヨコハマ ADVAN A032R 165/70R10 72H
 - Sタイヤ。10インチで最高のグリップ力。現代風パターン。

ホイール裏面。このホイールは内側にバランスウェイトが貼り付けてありますが、4本中2本はウェイト無しでいけました。作りの精度も悪くないようです。

今まで装着していたミニマルヤマ 13インチホイールとの比較。参考に重量の比較も載せておきます。純正と比較すると四輪合わせて20kg以上も軽量化できます。

純正ホイール(13インチ)+ ダンロップ SP3000:13.4kg
ミニマルヤマホイール(13インチ)+ ブリジストン PLAYz:11.4kg
Minilight ホイール(10インチ)+ ヨコハマ A032R:8.1kg 
重さがかなり変わり、足回りへの負担がかなり軽減されます。

タイヤの直径が変わるので、ポータブルナビ(NV-U3V)で取得したGPSの速度と純正スピードメーターの誤差を確認ておきました。出来る限り直線かつ勾配の無い平地で測定しています。
GPS : 純正メーター
80km/h : 88km/h
100km/h : 110km/h
120km/h : 134km/h

付属のホイールナットは17mmです。

キャリパーはホイールと同色なのであまり目立ちませんね。狙い通りです。

タイヤ交換の際にバイク用のショートバルブ、PACIFIC TR-412に変更しました。折れにくく信頼性の高いバルブです。

キャリパーとホイールのクリアランス。干渉はありません。

フロントネガティブキャンバー1.5度のツライチ具合。スペーサーは無しです。

リアネガティブキャンバー1.4度のツライチ具合。純正5mmのスペーサーはそのまま使っています。

今回は使用しなかったセンターキャップ。キャップレスにしています。

10インチ化でよりミニらしく。スポーツパックフェンダーでも意外とマッチしています。


ブレーキは4ポットの為、12インチの時よりも全然効きます。また、A032Rは低速走行時のロードノイズが酷いですが、物凄いグリップ力です。雨でも極端にグリップが落ちるようには感じません。ただ縦溝が無く、排水性は弱いと思われるので、排水性舗装のされていない路面でのスピードの出し過ぎには注意が必要です。また耐久性ですが、サーキット走行をせずに街乗りだけなら20,000km位持ちます。10インチ化の弊害として、車高が少し下がることででマフラーのフランジをよく擦るようになってしまいました。

後日、ホイールをマットブラックに塗装しました。
ミニ 10インチホイールマットブラック塗装